基礎から学ぶファンダメンタルズ!億万投資家の成長性分析ポイント3選

株式投資のファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズって何だろう…株式投資する際の分析に使うみたいだけどどうやって分析するんだろう?

本記事ではこのような不安、疑問を解消します。

【この記事を読んで得られる情報】

株式投資におけるファンダメンタルズについて詳しく理解できる

億万投資家のファンダメンタルズ分析の手法を知ることができる

私は億万投資家のファンダメンタルズ分析手法を学び、自身の割安成長株投資という手法に磨きをかけました。そして株式投資を約10年ほど続け、現在は7桁台の利益を出すことができています。

億万投資家の多くは成長株投資により利益を上げており、その際に必ずファンダメンタルズ分析を行います。

本記事では、グロース株投資を得意とする億万投資家の手法をもとにファンダメンタルズ分析について解説していきます。

ファンダメンタルズとは

ファンダメンタルズの説明は下記のとおりです。

ファンダメンタルズとは

企業の業績や資産、負債などの財務状況といった本質的価値を指します。ファンダメンタルズを分析することで、その企業の能力を測ることができます。

小難しい書き方をしましたが、要は企業が保有しているお金や物をもとに算出したその企業の本当の価値のことをファンダメンタルズといいます。

あなたも、銀行に預けているお金だけではあなたの全財産は計算できないですよね。所有している家やマンション、家財、借金など、すべて含めて全財産なのですから。

企業も同じで、すべて考慮に入れて計算をし、本来の価値を把握することが「ファンダメンタルズ分析」なのです。

そしてファンダメンタルズを分析すれば、今後のその企業の成長性を予測することも可能になるのです。本記事では以降、企業の成長性を計るための手法を解説していきますが、他にも割安性を計ったりすることも可能です。

ファンダメンタルズ分析で成長性を測る

ここからは、ファンダメンタルズ分析で成長性を測っていきます。

ポイントは下記の3点です。

  • 損益計算書の分析
  • ビジネスモデルの分析
  • 成長性の監視

ひとつずつ見ていきましょう。

損益計算書の分析

1つ目のポイントは、損益計算書の分析です。

損益計算書とは

企業の経営成績をまとめた財務諸表のこと。売上高や営業利益、経常利益、純利益などの計算結果が記載されています。

損益計算書は、企業が四半期毎にHPで公表している有価証券報告書や四半期報告書の中に記載されています。

成長性の分析には損益計算書に記載されている数値を使い、主に下記の3点を確認します。

  • 年間の売上高増加率
  • 年間の純利益増加率
  • 年間の売上高営業利益率

年間の売上高増加率

年間の売上高増加率は、その名の通り今年の売上高が昨年と比べてどれだけ増加したかを表します。

としき

売上高増加率は下記計算式で算出可能です。

((今年の売上高 ÷ 昨年の売上高) – 1) × 100 (%)

売上高とは本業で得られたお金のことを指します。本業以外(有価証券の売却など)は含まず、原価なども引いていない状態です。

成長性のある企業と判断するには、売上高増加率が10%は必要です。万が一、売上高が昨年より低い場合、何か良くないことが起こっている可能性が高いです。

おかしいと感じたことは有価証券報告書または四半期報告書の「事業の状況」の箇所を確認し、要因を調査、特定しましょう。売上高、営業利益、経常利益、純利益の違いがわからない場合は下記記事が参考になります。

年間の純利益増加率

年間の純利益増加率は、その名の通り今年の純利益が昨年と比べてどれだけ増加したかを表します。

としき

純利益増加率は下記計算式で算出可能です。

年間の純利益増加率 = ((今年の純利益 ÷ 昨年の純利益) – 1) × 100 (%)

純利益とは企業の売上から全てのコストを支払った最終利益。経常利益に特別利益や特別損失、税金を足し引きしたものです。

成長性のある企業と判断するには、純利益増加率が10%以上あることが望ましいです。望ましいと書いたのは、10%でない年があっても良いということです。なぜなら純利益は売上高とは違い、コスト(原価)が引かれるからです。

例えば、新店舗を大量にオープンすれば投資コストがかかるため、純利益は例年よりも下がる可能性が高いです。しかしこれは一時期の下げに過ぎません。この投資コストは売上として返ってくる見込みがあり、のちに企業の売上に大きく貢献するのです。

そのため、純利益の一過性の下げを悲観的に捉えず、まずはその原因を分析してください。コストの内訳は有価証券報告書や四半期報告書に記載されていますが、ない場合もあります。

その際は有価証券報告書や四半期報告書の中にある貸借対照表かキャッシュフロー計算書を昨年分と比較確認する必要があります。

としき

貸借対照表とは企業の資産と負債をまとめた資料。バランスシートとも言います。
キャッシュフロー計算書とは企業の現金(キャッシュ)の増減とその要因がまとめられた資料です。

例えば、設備投資をした場合は貸借対照表の現預金が減るか、未払金が増えます。そのかわり、有形固定資産が増えます。

キャッシュフロー計算書では、投資活動によるキャッシュフローの「有形固定資産の取得による支出」がマイナスされます。

貸借対照表やキャッシュフロー計算書から、どのようなコストが発生したかを確認してください。貸借対照表やキャッシュフローの細かい見方は下記記事が参考になるでしょう。

年間の売上高営業利益率

年間の売上高営業利益率は、売上高に対する営業利益の割合を表します。

としき

売上高営業利益率は下記計算式で算出可能です。

営業利益 ÷ 売上高 × 100 (%)

営業利益とは売上高から原価、販売費、一般管理費を差し引いた利益。企業の本業の利益を指します。

売上高営業利益率はつまり、本業でどれだけうまく利益を出せているかを表すものです。年間の売上高営業利益率が10%以上あれば競争優位性があり、成長性のある企業と判断できます。

数値のグラフ化

ここまで説明してきた「売上高増加率」、「純利益増加率」、「売上高営業利益率」は損益計算書の数値があれば算出可能です。

そこで、四半期報告書の損益計算書から、各四半期の業績数値をエクセルにまとめることをオススメします。これにより、売上高増加率、純利益増加率、売上高営業利益率といった指標が簡単に算出できます。

そのあとは四半期報告書が出るたびにエクセルを更新していけば良いのです。また、グラフ化による視覚化も効果的です。

企業によって、売上や利益が大きくなる時期は異なります。しかし、その傾向は四半期毎に数値をまとめないとわかりません。なぜなら、四半期の数値は累積だからです。各四半期を前後で引き算しないと、四半期単位の厳密な数値は見えないのです。

まずは四半期の業績数値を打ち込み、各四半期の前後の差分を出していきましょう。次に、算出した各四半期の数値を折れ線グラフにし、各四半期の上げ下げを確認しましょう。

これを各年でやれば、一年のうちどの四半期が好調であるか傾向がわかるようになります。たとえ利益が悪い四半期があっても、実は例年の傾向どおりだとわかることもあるのです。

念のため、私が使っているエクセルシートの画像を載せておくので参考にしてください。

ビジネスモデルの分析

2つ目のポイントは、ビジネスモデルの分析です。

継続的に安定した収益を出すには、しっかりとしたビジネスモデル構築が不可欠です。ビジネスモデルを評価するには、下記を確認すればよいです。

  • 成長余地
  • サービスの需要
  • 真似できないスタイル

成長余地

成長余地とは、そのサービスが今後どれだけの売上やシェアを伸ばす見込みがあるかです。

例えば、全国展開をするビジネスモデルの企業の場合は、都市部にのみ展開していれば地方にまだ展開の余地が十分あると判断できます。

成長余地があれば成長性を維持できるが、余地が少なくなればそのビジネスモデルは成長路線から安定路線への転換期にあるといってよいです。安定路線へ入った企業の株は売ることをおすすめします。

サービスの需要

サービスの需要も大事です。どれだけ全国展開しても、サービスに対して代金を払う人がいなければ成長は止まります。その需要がどれだけ流行るのか、顧客はどれだけ増えるのかを考えてみましょう。

わかりやすいのは既に流行りが目に見えてわかる場合です。例えばユニクロはフリースを売り出した時、何枚もまとめ買いする顧客がレジに行列を作っていました。見るからに需要があるのです。

これを全国に広めれば、需要と顧客の数が一気に増えることは容易に想像がつくはずです。

真似できないスタイル

真似できないスタイルとは、参入障壁のことです。

同じことをやろうとしても一筋縄ではいかないビジネスモデルは非常に競争力が高く、利益率が良いです。例えば下記のようなものです。

  • 大型設備が必要
  • 特殊な人的リソースが必要
  • 価格が極限に低い
  • ブランド

どれも簡単には用意できないものです。こういった要素を含むビジネスモデルは非常に有望な成長企業になり得るのです。

成長性の監視

3つ目のポイントは、成長性の監視です。

なぜ成長性を監視するのか、それは成長性の動き次第で売るタイミングが変わるからです。

基本的に、成長株は成長が止まればその時点で売りです。成長に比例して株価が上がるから、成長が止まれば株価の上昇も期待はできません。

成長性の監視は、さきほどのエクセルシート上にその企業のビジネスモデルのキーとなる項目をまとめていくのが良いです。例えば、全国に塾を展開する企業であれば生徒数や塾の展開数をまとめれば良いでしょう。四半期報告書にはその手の数字が載っているため、収集は難しくないです。

キー項目の数値が順調に伸びていれば、成長は維持できていると判断しても良いです。伸びがいまいちの場合はどのような施策を行なっているか、一度有価証券報告書や四半期報告書の事業の業況欄を確認した方が良いでしょう。取り組みの内容が記載されているはずです。

まとめ

如何だったでしょうか。成長性の具体的な確認方法が確認できたのではないでしょうか。

本記事のまとめは下記の通りです。

【成長性を測るポイント】

  • 損益計算書の分析
  • ビジネスモデルの分析
  • 成長性の監視

【損益計算書の分析ポイント】

  • 年間の売上高増加率が10%以上必要
  • 年間の純利益増加率が10%以上が望ましい
  • 年間の売上高営業利益率が10%以上あれば競争力あり

【ビジネスモデルの分析ポイント】

  • 成長余地
  • サービスの需要
  • 真似できないスタイル

【成長性の監視】

その企業のビジネスモデルのキーとなる項目の伸びを監視するのが良いです。

全国に塾を展開する企業であれば生徒数や塾の展開数の推移を確認し、成長性に陰りがないかチェックします。

成長性といえば指標で測ろうとしがちですが、ビジネスモデルや成長性の監視というファンダメンタルズの観点で確認することが非常に重要です。今後は意識的に確認するようにしましょう。

そしてこれらの知識については、実は一冊の書籍にまとめられています。私もこの書籍から様々なことを学びましたので、一度見ていただくとよいと思います。



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