小売業は10倍株が出やすい?投資の利益が上がるおすすめの業種2選

あなたは10倍株が出やすい業種をご存じでしょうか?

業種にはそれぞれ特徴があり、その中でも10倍株が出やすい業種が2つあります。

本記事では、株の業種一覧をまとめ、代表的な業種の特徴を紹介しつつ、10倍株が出やすい2業種について説明します。

株の業種一覧と特徴

株の業種一覧と特徴を日本取引所グループの統計資料をもとにまとめました。

上場企業の数が100社以上の業種に絞っており、特徴はPERのみにとどめています。

業種 PER
建設業 17倍
食料品 28倍
化学 13倍
機械 12倍
電気機器 17倍
情報・通信業 86倍
卸売業 23倍
小売業 41倍
不動産業 14倍
サービス業 34倍

※データ出所:その他統計資料|日本取引所グループ

この結果から、情報・通信業が圧倒的にPERが高く、次いで小売業、サービス業、食料品業と割高業界が続いていることがわかります。

なお、特徴としてPERのみを選定したのは、PERが大きい業界から、10倍株が比較的見つけやすいからです。

情報・通信業

最も成長期待の大きい情報・通信業はPERが非常に大きく割高になる傾向があります。以前はビッグデータが騒がれていましたが、今ではIoTやAI等を扱うIT企業が軒並み注目され、全体的にPERが高い状態で推移しています。

この業種は基本的に上場当初からPERが高く、上がり幅よりも下げ幅の方が大きい傾向が強く、ハイリスクハイリターンの投資先となります。どの投資先をとってもすでに割高状態であるため、ここから10倍株を選択するのは非常に難しいでしょう。

小売業

小売業界もPERは高いですが、全体的にPERが高いのではなく、有名企業がPERを底上げしていることが要因となります。会社名でいうと、例えば「セリア」、「ファーストリテイリング」、「ニトリ」などです。実はこれらの企業はすべて、株価10倍以上を達成しています。

これらの企業に見られる特徴は下記のとおりです。

  • 当初は時価総額が低かった
  • 1店舗の利益率が高い
  • ビジネスモデルが確立されている
  • 利益率の高い店舗を全国に展開している

正直、小売業は目立たないし、本来であれば薄利多売で利益率が低い無成長の業種です。その中で独自のビジネスモデルを構築し、利益率の高い店舗を全国展開することで、売り上げ、利益が急成長し、時価総額や株価が膨れ上がることがよく見られます。実は、小売業界はテンバガー株の宝庫なのです。

サービス業

サービス業界も小売業界と同じく、全体的にPERが高いのではなく、有名企業がPERを底上げしています。例えば、「オリエンタルランド」や「北の達人」などがそうです。実はこれらの企業も株価10倍以上を達成しています。

これらの企業に見られる特徴は下記のとおりです。

  • 当初は時価総額が低かった
  • インターネットを活用する立場である
  • 独自のビジネスモデルを構築している
  • M&A、株式分割や優待等の株主還元策を積極的に行う

サービス業自体はそこまで高収益を上げられる業種ではなかったのですが、「インターネットの普及」により原価が抑えられ、高収益企業が増えてきています。また、人気を博す独自のビジネスモデルを持つ企業が増えており、株価対策や規模拡張の施策などに積極的な企業もサービス業でみられることが多いです。

食料品業

食料品業は生活必需品を扱うため、安定株の代表としてよく取り上げられます。業績が堅調な企業が多く、株価対策にも積極的なため、業界全体的に高めのPERでも買われる傾向があり、高いPERを維持しています。

ただし、ディフェンシブな企業がほとんどであり、爆発的な成長を見せる企業は少なく、10倍株はあまり見当たりません。

10倍株が出やすい2つの業種

業種別にみると、小売業やサービス業に10倍株が多いことがわかりました。他の業種にも10倍株はありますが、顕著にみられるのはこの2業種です。

この2業種の特徴はすでに伝えていますが、もっと大きな視点でとらえてみると、下記の特徴が見て取れます。

  • 無成長産業
  • 目立たない業種

株価10倍を達成していない他の同業会社はすべて利益率の低いところばかりです。基本的には成長しない、目立たない業種のはずが、高収益を出すビジネスモデルを考え、「競合他社の少ない」ところへ参入障壁を作ることにより、10倍株の企業は生まれるのです。

まとめ

10倍株が出やすい業種は「小売業」、「サービス業」であることを説明しました。他の業種でも10倍株は出ていますが、実績が多いのは圧倒的にこの2業種です。

特徴は下記の通りです。

【小売業でみられるテンバガー株の特徴】

  • 当初は時価総額が低かった
  • 1店舗の利益率が高い
  • ビジネスモデルが確立されている
  • 利益率の高い店舗を全国に展開している

【サービス業でみられるテンバガー株の特徴】

  • 当初は時価総額が低かった
  • インターネットを活用する立場である
  • 独自のビジネスモデルを構築している
  • M&A、株式分割や優待等の株主還元策を積極的に行う

どちらの場合も時価総額が低い時から高収益のビジネスモデルを確立し、参入障壁を作ることに成功しています。これは、機関投資家が投資できないタイミング(機関投資家は時価総額が低い株には投資できない)で仕込むことのできる、かなりおいしい投資先なのです。

また、基本的には無成長産業、目立たない業種のため、余計に機関投資家は手を出せません。

あなたがもし10倍株を狙うのなら、この2業種から物色し始めてみることをおすすめします。


フォロー